IoTの活用事例は年々増えている傾向にあります。
その背景には5Gが関係しており、4GではカバーできなかったIoTビジネスまで対応できるようになるとされているからです。
そのため、あと数年もしたらアニメや映画の世界が広がっているかもしれません。
そこで今回は、最新のIoT製品・サービスを紹介していきます。
これからの時代、IoT技術で生み出されている製品を知ることは新しいビジネスを進める上でも重要になってきます。
ぜひ、実用化されている製品とサービスをカバーしておきましょう!
「スマートホーム」で家電の自動化
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初めに、スマートホームとは「IoT技術が組み込まれた家電や設備を利用した家」のことを言います。
例えば・・・
- 日が昇るとカーテンが自動で開く
- エアコンが自動で電源がつき、温度調整をする
- 外出時は鍵の自動ロック
- 照明の自動調整・・・
などの様々なものが自動化されている家を「スマートホーム」といいます。
そしてIoT製品のうち、家電に含まれるものを「スマート家電」と呼びます。
まずはスマートホームをまとめて構築できてしまうサービスを紹介していきます。
インテリジェントホーム
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iTSCOM(イッツ・コミュニケーションズ株式会社)が提供する「インテリジェントホーム」の紹介です。
このサービスはIoT製品を組み合わせることで、スマートホームの基礎を作ってくれるものです。
サービス内容はIoT製品をレンタルするほか、お客様のニーズに合わせた組み合わせプランも用意されています。
そのため、必要な製品を選び、自分好みの組み合わせでスマートホームが作れてしまいます。
気になるサービス提供中のデバイスは次の通りです。
IPカメラ カメラと赤外線LEDを一体化した監視カメラ。
屋内に設置し、留守中のご自宅の監視と記録ができる。
広域モーションセンサー 人体から発する赤外線を広域で感知。
センサーを部屋全体に設置したい時などに使用する。
狭域モーションセンサー 人体から発する赤外線を狭域で感知。
センサーを特定の場所に設置したい時などに使用する。
ドア・窓センサー 窓や扉に設置し、開閉を感知。
どのくらいドアや窓を開けていないかを調べるなどの使い方ができる。
スマートロック(電子錠) ドアに設置して利用。
ドアの開閉状態を確認することができ、開錠や施錠もできる。
家電コントロール ネットワーク接続が他の高性能学習リモコン。
スマートフォンやタブレットなどの通信機器で、
エアコンや照明のコントロールができる。
その他にも実装予定のデバイスがあります。
- 目覚ましデバイス
- お掃除デバイス
- ペットご飯デバイス
- お風呂デバイス
- ヘルスケアデバイス
- エネルギーコントロールデバイス
次にインテリジェントホームの利用シーンを紹介していきます。
- 子供の帰宅を知らせてくれる
- ペットの様子を見守れる
- ご両親の万が一に備えられる
- 不審者対策になる
- 鍵の閉め忘れがなくなる
- スマート家電を操作できる
これらの製品をレンタルする場合、基本料金が月額1980円(税抜)+製品ごとのレンタル料がかかります。
スマートホームを作るとなると高額なイメージがありますが、インテリジェントホームを利用することで手軽に始めることができます。
また、購入もできてしまうので試しにレンタルしてみて、気に入ったら購入するのも一つの手ですね。
ぜひ、スマートホームを利用してみたい方はお手軽なインテリジェントホームを利用してみましょう。
スマート家電でつながるIoT製品
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スマート家電を使うことを考えるとき、スマートスピーカーは必要となる商品です。
まずはスマートスピーカーについて紹介していきます。
スマートスピーカー
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スマートスピーカーといえば「Google Home」や「Amazon Echo」、「LINE Clova」が代表的です。
これらの製品は話しかけると天気を教えてくれたり、音楽を再生してくれます。
ですが、スマートスピーカーはAIとの会話をするためのものではなく、本質は「IoT製品を音声でコントロールし、スマート家電の司令塔としての役割」としての製品なのです。
一般的なIoT製品はマイクで音声を拾い、その音声データを処理します。
ですが、スマートスピーカーの場合、AIによって音声データがフィードバッグされる点に大きな違いがあります。
(フィードバッグとは結果の情報を与え、調整が効くようにする仕組みです。)
例えばエアコンの設定温度を28℃に設定した場合、温度センサーが室温を測って自動で温度調整をしてくれる。この仕組みもフィードバッグなんです。
そして、そのデータをIoT製品に送って操作のための処理をします。
そのため、スマート家電を操作するためにスマートスピーカーを購入するのです。
スマート家電といったら「COCORO+」シリーズ!
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皆さんはシャープが提供している「COCORO+」をご存知ですか?
COCORO+とは、AIとIoTを組み合わせたAlot技術により人に寄り添った製品を生み出そうとしているプロジェクトです。
Alotの面白いところは家電製品がAI学習によって我が家流のサービスを提供してくれる点です。
Alot技術を使った家電製品はネットワークで繋がり、生活の中で役立つ機能やサービスを提案してくれ、環境やその人にあったモードを自動選択してくれるようになります。
うまく想像しにくいと思うので、3つほどCOCOROサービスを紹介していきます。
COCORO KITCHEN
COCORO KITCHENは冷蔵庫や電子レンジ、ホットクックといったキッチン家電をネットワークで人工知能と繋いだものです。
出来ることはメニューの検索や提案をしてくれ、具体的には、料理名やカロリーで当てはまる料理を検索できたり、AIが献立を作ってくれる機能もついています。
いつもメニューがワンパターンになってしまいがちな方でも、料理のレパートリーが増やせます。
また、料理をすることが苦手な方でも音声で料理の順番をアシストしてくれるシステムがついているので誰でも美味しく作れます。
COCORO AIR
COCORO AIRとはエアコンや加湿空気清浄機をネットワークで人工知能と繋いだものです。
出来ることは、室内や室外の空気環境や天気予報などを音声で教えてくれます。
もちろん温度調整も自動でしてくれますし、人や時間帯が変わってもその状況やその人に合わせた温度調整をしてくれます。
また、春や秋の花粉に悩む季節は自動で花粉運転に切り替えてくれます。
COCORO WASH
COCORO WASHは日々の選択における手間を減らしてくれます。
例えば、季節や天候に応じた洗濯方法を教えてくれたり洗剤も自動で入れてくれるようになります。
その他にもたくさんのCOCORO+サービスがあるので気になる方は使ってみましょう!
スマート電球
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スマート電球は多くの方が購入されたIoT製品の一つでしょう。
スマートフォンやスマートスピーカー、スマートリモコンと接続しておけば音声や手元で光量や色味を調整したり、時間設定をすることができます。
代表的な製品はPhillips のHue(ヒュー)という商品です。
簡単な紹介をしておくと、スマートスピーカーに対応しており、明るさや色味も変えれます。
スマート電球で悩んでいる方はこれ一択だと思います。
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Amazon Dash Button
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Amazonで定期的に買い物をする方は「Amazon Dash Button」というものを目にしたことがあると思います。
知らない方のために・・・
Amazon Dash Buttonは、定期的にAmazonで購入しておきたい洗剤や飲料水を事前に登録しておき、注文したい時にボタン一つで注文がAmazonから届くという製品です。
このAmazon Dash Buttonですが、8月いっぱいでサービスを停止しています。
そのため、現在Amazon Dash Buttonボタンをリサイクル事業に送るよう呼びかけている状況です。
ですが、知識と技術を身につければ面白いことができてしまうのがAmazon Dash Buttonなんです。
それはボタンで注文するのではなく、照明のオン・オフなどのIoT家電をそのボタンで操作できてしまうのです。
持っていない方もいると思うので、今回はさらに自由度が高くなったIoTボタンを紹介します。
AWS IoT Enterpriseボタン
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この「AWS IoT Enterpriseボタン」ですが、ボタンを押すだけで商品を購入するAmazon Dash Buttonとほとんど形も同じでも、できることが違ってきます。
Amazon Dash Buttonでは現在サービスが停止しているため、プログラミングの設定が厄介になっています。
ですが、AWS IoT Enterpriseボタンを使用すれば自由度の高いIoTボタンを作れます。
対応言語はPython・Java・Javascriptといった人気言語で作れてしまいます。
アイデア次第では電気スイッチのオン・オフを始め、鍵の解錠・施錠などもボタン一つでできてしまう・・・
うまく使いこなせれば、新しいビジネスを展開できるものかもしれませんね!
興味のある方は下のリンクから見てみてください。
エネルギー管理システム「HEMS」
これはPanasonicが提供している「スマートHEMS」というもので、電気やガスなどを「見える化」と「自動制御」をするものです。
この「見える化」は家庭ごとにエネルギー管理をすることになります。
このシステムにより、私たちの暮らしは「自動制御」でどんどん快適になり、「見える化」で節電意識が芽生えます。
そのような背景もあり、HEMSはどんどん普及していくサービスになってきます。
政府は家庭のエネルギー消費に関して2030年までに全世帯にHEMSを普及させ、530万台の家庭用燃料電池の導入を目指しています。
車のIoT化が進んでいます
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ここ最近だと電気自動車が普及し始めました。
そんな中でIoT技術を使ったシステム組み込まれた自動車が出来上がっています。
その中でも注目したい技術を2つほど紹介していきます。
タイヤのIoT化:CAIS
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タイヤもIoT化が進んでいます。
その中でもブリジストンが紹介している「CAIS」は最先端だと思います。
このCAISの技術はセンシング技術を使っており、路面の状態をセンサーで「乾燥、半湿、湿潤、シャーベッド、積雪、圧雪、凍結」の7パターンからリアルタイムで判別し、瞬時にドライバーに教えてくれるシステムになります。
これは夜間などの路面状況がわからないときに便利な機能です。
これにより、安全運転につながることはもちろんですが、自動運転を考えた時にとても大事になってくる技術になります。
凍結防止剤最適自動配布システム:ISCOS
この「ISCOS(アイスコス)」は路面状態に応じて凍結防止剤を自動配布するシステムです。
先ほど紹介したCAISを搭載した雪氷巡回車を走らせ、散布車に路面状況を送ります。
それらのデータを元に、 GPSを利用した適切な散布を行います。
ヘルスケア・スポーツのIoT化
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ヘルスケアやスポーツの分野でもIoT化が進んでいます。
その中には腕時計型のApple WatchやFitbitが有名です。
これらは心拍数や消費カロリーなどを正確に測り、数値化されたデータがスマホアプリ上に送られます。
ダイエットやトレーニングはもちろん、普段使いにもいいですね。
この他の製品にも健康維持や健康管理のための健康情報を取得してくれるものが開発されています。
その中でも面白いものがあるので紹介していきます。
スマート歯ブラシ:G・U・M PLAY
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サンスターから発売されている「G・U・M PLAY(ガム プレイ)」というスマート歯ブラシがあります。
このスマート歯ブラシですが、加速度センサーによって歯磨きの動作データをスマートフォンのアプリ上で管理するものです。
これにより、正しい磨き方を教えてくれたり口内環境を数値化・記録してくれます。
歯の磨き残しや子供に歯磨きの仕方を教えるのにいい商品かもしれませんね。
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野球ボール解析システム:MAQ
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この野球ボール解析システムはミズノが開発した「MAQ(マキュー)」というものです。
この硬式球はボールの中にセンサーを内蔵し、投球時の回転数や回転軸、速度を計測できます。
今までは大型な計測機器が必要でしたが簡単に計測できます。
この計測データはスマートフォンのアプリで管理することができ、選手や指導者がデータを簡単に計測できる時代が来ています。
医療のIoT化
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医療分野でもIoT化が進んでいます。
最近ではオンライン治療が受けられるようになり、患者が家にいながら診察を受けられるシステムが普及し始めています。
そのため、患者が通院しなくても診察することが容易になりました。
そんな中で、注目しておきたいオンライン治療サービスとシステムを紹介します。
オンライン治療システム:YaDoc
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この「YaDoc」のシステムはオンラインでモニタリング・問診ができるものです。
専用のアプリで症状や容態を記入することで医師が容態を把握しやすく、さらにオンラインでの診察を組み合わせることで継続的な治療と勤労者の治療離脱を防止する役割があります。
また、Apple Watchを使用したヘルスケアとの同期をすれば、血圧・血糖値・HbA1cなどの疾患に応じた体調管理ができます。
ベーシックプランであれば月額料金0円で始められますのでご両親に進めてみてはどうでしょうか?
スマートベッドシステム
スマートベッドシステムとは医療・介護施設向けの多機能ベッドシステムです。
このスマートベッドは患者の状態を把握し、体動センサーから睡眠、覚醒、呼吸数、心拍数をリアルタイムで把握できるものです。
患者の容態をデータ化することで、スタッフステーションで容態を確認することができます。
また、電子カルテシステムや各種測定器と連携することでスタッフ内での情報共有も容易になり、安心・安全なケアを受けられます。
PARAMOUNT BED|Smart Bed System
スマートゴミ箱:BigBelly Solar
街の景観を台無しにしてくれるゴミ箱が見受けられる地域があります。
そんな課題を解決してくれるのが「BigBelly Solar」というスマートゴミ箱です。
このゴミ箱を設置することで、ゴミ回収コストを大幅削減できます。
その仕組みはゴミの蓄積率をセンサーで情報を計測・数値化し、リアルタイムで各地に設置したゴミ箱のデータをクラウド上で集計します。
そして、ある一定数を超えると自動圧縮機能で圧縮し、ゴミの大きさを小さくします。
そのため、ゴミの回収頻度が減るというメリットがあるのです。
また、ゴミの蓄積率に応じてゴミ箱の配置を変えることによりゴミ箱の配置が最適化していくでしょう。
他に、太陽光ソーラーパネルによる自家発電を行えるため環境にも優しい作りになっています。
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まとめ
今回は最新のIoT製品とサービスを紹介していきました。
これからは多くの方がスマートライフを送るようになることが容易に想像つきます。
どんどん世の中が便利になっていきますが、その便利なサービスをうまく使いながら生活していくことが大切ですね。
では・・・